枚方市の保活…この場合はどうしたらいい?2023.4月入園の注意事項やアドバイス。

前回に引き続き、制度が変わった2023年4月からの枚方市の保活について今日も書いていきたいと思います。

ちなみに前回の記事はこちらです!

hirakata-morino.hatenablog.com

 

わからないことが多すぎる

保活、まじでこれに尽きます。子供が生まれた時からずっと思っていたのですが、保活・保育園入園のシステムって枚方市に限らず超複雑ですよね?

これみんな仕組みわかってるの??と最初は思ったものです。

「利用の手引き」をじっくり読み込んでもなお疑問点がたくさんあるんですけど…という状態になっても無理がないと思います。

多分どこの市役所でもそうですが、枚方市も保育園入園課に行けば窓口でじっくり相談することができますし、制度を大体は理解していても、時間があれば一回は行くのをおすすめします(申し込み直前期は1人20分と決められていますが)。

意外とアドバイスのようなこともしてくれますし、各地区ごとの状況なども少し教えてくれたり(もちろん教えられる範囲内にはなりますが。)資料を読んでもわからない情報が得られたります

 

耳より情報

ここで私のほうでもわかっている情報をシェアしたいと思います。

そんなのみんな知ってるよー!という情報から若干マニアックなものまでありますので、よかったら見ていってください&何も目新しい情報がなかったらごめんなさい。

以下は皆知りたいところですし問い合わせも多いと思うので、個人的にはFAQのようなものをHPに作ってくれたらいいのに…と思います。

就労の点数は休憩時間も含む

窓口に相談に行った際「あなたの場合は点数は○点になりますね」と言われた時に「えっ?」と思わず聞き返したことがあります。

私は、自分がここだと認識していた点数ではなかったのです。具体的にどこでズレが発生したのかというと、就労時間のところ。

私は月-金1日7時間労働の会社に勤めているので、会社からもらった就労時間の証明書にも月労働時間「140時間」と書いてあります。

就労の点数は140時間以上が90点、160時間以上が100点なので、私は90点だと思うじゃないですか。でも、実はこれ私100点なんですね。

なぜかというと市役所のほうでは実労働時間ではなく「休憩時間を含んで」会社に拘束されている時間数で判定してくれるらしいのです。

思ってた点数より上がって嬉しかったですが、わかりにくい!!と思いました。

 

時短には注意

次に、時短で復帰しようと思っている方はどうすればいいか?です。

枚方市の場合、時短すればその時間で上記の「休憩を含んだ就労時間」を数えられます

例えば本来「160時間以上」の区分の点数をもらえていた方が、時短をすることによって160時間以上を満たさなくなれば、当然ながらその点数はもらえません。

就労証明書は産休前の実績(時短なし)を記入されていても、実際は復帰後に時短を取ったという場合、ランクが変わって点数が下がったらどうなるのか心配ですよね。

これについては「審査時に満たしていたらOKで、復帰後は時短に変えても問題なし」というゆるめの自治体と、「点数が実際と異なるので発覚したら最悪退園になる」という厳しい自治体があるようです。

残念ながら枚方市は割と厳しくて後者のほうですが、実際に入園後何ヶ月のところまで見るかはわかりませんし、退園になったケースを見聞きしたわけではないです。

ただ、ルール上は時短を取ったことで点数に変化が起きたことがバレたら内定取り消しになる感じなので、少なくとも「点数が下がらない範囲の時短」にするしかないようです。

 

裏技になるかはわかりませんが、1時間単位で有給休暇を使える会社であれば、はじめのうちは時短の代わりに有給を使って1時間短縮するという方法があります。

保育園の点数が下がってしまうから〜という事情を人事側に話せば、有給を使って実質時短のようなことはOKしてもらえると思います。有給ならあくまで休暇ですので。

ただし、有給が減ってしまうのでその点は了承しておく必要はあります。

余談ですが、有給休暇を時間単位で取れるのは「5日分」までと労働基準法で決まっているので、どんなに優しい会社でも5日以上取ることは不可能です。(例えば7時間労働の方が毎日1時間ずつ有給休暇を取った場合、最大35日分までは給料も減らされず、ノーダメージで時短を取れることになります。)

 

保育園によって結構違う

これはある意味当然なのですが、同じ認可の保育園でも、え、全然違う!!ってなります。

激戦区の枚方なので、つい入れるところ・近いところ重視で行きたなくなりますが、本当に全然違うので…

希望の保育園として申請するところは、できるだけ見学には行ったほうがいいと思います。

 

例えば持ち物一つとっても「これは手作りを必ず用意してください」っていう保育園もありますし、できるだけ負担を軽くしてくれているような保育園もあります。

どこも事情があってそれぞれ努力されているので、園によっての良い悪いを言うつもりはないです。が、こういう条件だったら遠くてもこっちのほうがいい…とか、ここはうちの子には合わないかも…とか、そういうの結構あります

見学でチェックするポイントに関しては、別の記事を更新予定です。

 

育休を延長したい人用の項目が増えた

他の自治体では、保育園の申請書に「実は受かりたくないんです」という人用の正式なチェック項目があるところも多いのですが、枚方市の旧制度では申請書類にそのようなことをチェックする欄はありませんでした。

ですが、今回はチェック欄が設けられ、要項にもそのことがしっかりと明記されています

希望している施設に入所ができなくても、育児休業を延長することが可能なため、他の方 を優先的に利用調整して構わない場合は、「利用調整申込書」の「希望する保育所(園)等 に入所できない場合は育児休業の延長も許容できる」にチェックしていただくと、当該年度 は、「-110点※」することで他の方を優先的に利用調整します。ただし、利用調整は行いま すので、減点しても内定となることがあります。

つまり、本当は受かりたくないから保留通知だけが欲しい人は減点して受かりにくくしてあげます、ということです。

旧制度時代も「相談すれば倍率が高い保育園を教えてもらえる」ということがあったようですので、受かりにくいところを1つだけ選ぶということは可能でした。ただ、正式に「減点してくれる」という制度は表向きにはなかったはずです。

 

「就労応援型預かり保育」って何?

要項にもあるのですが、ちょっとわかりにくい制度がこれです。

一時預かり事業を実施している保育所(園)等において、保護者のフルタイム就労等 保育 の必要性が高い待機児童を定期的に預かる「就労応援型預かり保育」を実施しています。

つまり保育園落ちてしまったけど仕事復帰しないといけない人への救済制度かな?と思ったのですが、いまいちよくわからず、市役所でも質問しました。

預かり時間もほとんど通常入園できる児童の場合と同じ時間ですし、利用料金は33,000円と書いてありますので、人によってはこちらにお願いしたほうが安くなるのでは?と思ったんですよね。

では何が違うの?ということなんですが、まず、こちらの就労応援型預かり保育の受け入れ枠は、保育園の定員のように「◯名」とか決まっているようなものではないそうです。

受け入れ可能かどうかは保育園落ちたときに「一時預かり事業」をやっている各保育園に問い合わせしてもらうことになる、ということでした。

 

見学に行った園の中で一時預かりを行っている園がありましたので質問してみたところ、この「就労応援型預かり保育」で来ている人が実際に数名いるということでした。

園にもよるのかもしれないですが、落選してしまったら最終手段としてこういった方法を使えるかもしれません。

ただし、これは保育園の「◯歳児クラス」に臨時要員として入れるわけではなくて「預かり保育」の枠の中に入ることになるので、「◯歳児クラス」とはおそらく保育の内容は違うのだと思います。詳しい違いまでは聞きませんでしたが。

 

少しでも受かりやすくなるコツ

これをやったら必ず入園できるというものではありませんが、受かりやすくするにはある程度戦略的に申し込むことが必要になります。

できる限り希望園を増やすこと

当たり前だろ!と思われるかもしれませんが、これ意外と侮れないポイントだと思っています。

点数自体は、努力しても就労時間や兄弟の有無が変わるわけではないので、もうどうしようもないですよね。

ではどこで少しでも有利にするかというと、「同じ点数の人の中での順位」です。同点の場合は、以下の順番で有利になります。

このうち申し込みで工夫できるのは以下の2と6になりますよね。

1 基礎指数(父母合算)が高い世帯

2 当該保育所の希望順位が高い世帯

3 ひとり親世帯

4 兄弟姉妹が入所または希望している施設に同時に申込みをしている世帯

5 保護者のうち「就労(就労(協力者)、その他就労含む)の指数が低い保護者」を比較し、指数が高い世帯

6 申込み希望園数が多い世帯

7 保護者のうち「勤務先までの通勤時間が短い保護者」を比較し、通勤時間が長い世帯

8 世帯の市町村民税所得割額(利用者負担額算定に用いる額)が低い世帯

 

6の「希望園数が多い世帯」は一見あとのほうの優先になるように見えますが、意外と重要だと思います。

たとえば同点数でA保育園を第一希望にした人の中で、まず3・4の「ひとり親世帯」「兄弟が入所している世帯」が優先されて決まっていきます。

そこで残り数名の入所枠を争う時、次に優先される条件としては5の「就労の指数が低い保護者を比較して高い世帯」ですが…これは、両親ともに100点というケースが多いと思うので、差がつきにくいと思います。

すると次に何が優先されるかというと、6の「申し込み希望園数」なんですよね。ここは実質差がつきやすいところだと思います。

 

第10希望まで書けるようになったものの、正直、第10まで書くのは現実的に難しいと思うのですが…

このA保育園を希望した人のうち「絶対に行きたいところだけ」と思ってあまり考えずに第2希望までしか書かなかったとします。

ですがもしここで少しだけ遠目の園まで考え、第5希望まで書いていたら第1希望のA保育園に内定していたのに…ということが、普通に起こり得ます。ここは賭けの部分になりますが。

みなさん優先順位をあげるために、やはり多少遠目の園まで頑張って書かれている傾向があるらしいです。

普通、A保育園を希望している人は大体皆同じ地域の人たちがほとんどになりますよね。そうなると「大体ここくらいまでは行ける」というラインも被ってくる可能性が高いので、絶対行きたいところだけに絞ってしまうと少し不利になってしまいます。

(私は第6希望まで書いたのですが、2023年4月入園の申し込みの時に聞いた話では、私の地域で申し込む方は皆さんこのくらい書かれる方が大半だそうです。)

 

「内定しても絶対に行かない」というところを書くのはおすすめできませんが、実際のところ「ここまでなら行ける」と思えば頑張って書くことをおすすめします。

 

希望順位を考える

希望順位はさらに賭けの要素も強くなってなかなか難しいところなのですが、やはりここが一番優先されるところなので、戦略的に考えていきたいですよね。

以下は私の考えですので、ひとつの参考として見てもらえたらと思います。

 

枚方市のHPに去年の内定実績が載っているという情報は皆さんご存知かと思います。

両親ともにフルタイムの点数の場合を想定して言うと、希望される園の中で「受かる可能性が高い園(最低点が低かったり、例年入所保留人数が少ない園)」を第一希望にするのは少しもったいないかもしれません。

その保育園が本当に一番入りたい園であればもちろん第一希望にすればいいのですが、本当に行きたいところが他にあれば、受かりやすそうだからといって第一希望にしないほうがいいです。

基本的には一番入りたいところを第一希望、でいいとは思います。

前述した「希望園をたくさん書く」ことが前提にはなりますが、点数が同じ人の中での優先度が高くなり、人気の園を第一希望に書いても内定できる可能性が高くなるからです。

ただし同じくらいの希望順が2つある場合は迷いますよね。

例年人気の園はもちろん人気のままだとは思いますが、去年の実績を見て「私はこっちでもいいかな」と思う人が、第一希望を近辺の別の園に変える可能性も結構あるかなと…

なので、単純に「去年かなり人気だったから今年も同じくらいだろう」というふうにはならないと見ています。

 

というわけで、今回は枚方市の保育園入園に関するちょっとした戦略的なことも書いてみました。

少しでも参考になればうれしいです。(シェアやコメントもお待ちしています!)